コラム
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- 2011年01月22日[ コラム]
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シンガポール躍進の秘密は何か(2011.1.10)
先日シンガポールに行って、国際競争力NO1の秘密の一端を垣間見ることができた。
世界のハブ空港、チャンギ空港では乗り継ぎ客のための、空港内の簡易ホテル、シャワー設備のあるラウンジ、無料市内観光のサービスにまず感動。世界の空港のサービスランキングでトップの空港だけのことはある。これで乗り継ぎ客も含めて世界のビジネス客を引き付けている。
空港からすぐの市内では、開発地域にある地上165mの世界最大の観覧車、F1誘致のコースに観光客が集まる。
中国などの富裕層は最近オープンしたカジノ総合リゾートで楽しみ、高層ビルをつなげた空中庭園にあるプール、ジャグジーでくつろいでいる。まさに話題に事欠かない。
街全体を舞台に、集客のためのエンターテイメントを繰り広げている。これで月100万人の観光客を引き付けているのだ。国際会議の開催件数もアジアNO1。国際見本市も目白押しだ。
国際会議、国際見本市の誘致はこうした仕掛けとパッケージで総合戦略が必要であることを改めて痛感させられる。どこかの国のような縦割り行政では出てこない発想だ。
ビジネスではバイオ産業、水ビジネスの世界の拠点に。グローバル企業は次々とアジアの地域統括本部をここに置く。
そもそも低い法人税(17%、日本は40%)がさらに減免されるのだ。P&Gやノキアなど日本からシンガポールにアジア拠点を移すグローバル企業も後を絶たない。
人口500万人、東京23区の面積で資源のない都市国家が官民一体となって、あたかも1つの企業のような効率的なシステムで、国際的競争力を磨いている。
常にその目は外に向いているのだ。その秘密は何か。
それは危機感とエリートの存在だ。
資源もエネルギーもない小国が存立していくためには国内的な政争にかまけている余裕はない。
それよりも優秀な官僚組織によって国家を効率的に経営することにより国際的な競争力を高める。そして優れたシステムは優れた人材によって作られるとの信念だ。
そのために徹底したエリート養成をする。エリート官僚は35歳で年収2500万円の高待遇だそうだ。そうして優秀な人材を国家の経営のために集めている。官僚たたきなど無縁だ。
その代わり、厳しい規律と使命感が求められるのは言うまでもない。
海外ビジネスで稼ぐ国策会社は高級官僚の第2の活躍の場となっている。
天下りにも「いい天下り」と「悪い天下り」があるが、これらを十把一絡げに糾弾するのではなく、活用できる人材は活用する。
そして国内では足らざる優秀な人材は海外から引き抜いてくる。
2000億円以上もかけて作ったバイオ産業のメッカ、バイオポリスで研究する研究者2000人の半数は海外からヘッドハンティングした人材だ。
どこかの国の対極だ。内向き、嫉妬、政争からは競争力は生まれないことを教えてくれる。

