北京オリンピック考
2008年9月1日
期待どおりのさまざまなドラマを繰り広げた北京オリンピックも閉幕した。メダルの数で一喜一憂するだけでなく、今必要なのは検証だ。例えば、英国。メダル獲得数での躍進が注目されている。しかしもっと大事な動きを見逃してはならない。表舞台での競技の舞台裏で、連日行われている各国のレセプションだ。特に英国は大使館が熱心にレセプションをアレンジしている。これからのスポーツ関連のビジネス・パートナーを探し出す貴重な場だからだ。国を挙げてのマーケティング活動とも言える。英国はブレア政権当時から「クール・ブリタニカ」を標榜して、積極的に国家ブランド戦略を展開してきたことで有名である。オリンピックも国家マーケティングの格好の機会ととらえて、外交当局が先導している。
一方、日本はどうか。確かに今回開設されたジャパンハウスは連日数千人を集めて活況を呈していた。東京オリンピックの招致活動としてその努力は評価できよう。それ自体は大事なことだが、招致活動がなくてもビジネスチャンスとして戦略的に位置づける発想が必要だ。外交当局も日本からオリンピック観戦に来る政治家のアテンドだけに血道を上げている場合ではない。
*出所の記載がないものは新聞のコラムとして寄稿したもの
