HOME » 記事・論文 » 地域

マラソンと都市力

2009年8月12日

大阪府の橋下知事が2年後の「大阪マラソン」開催を打ち出した。東京マラソンに匹敵する市民参加型の大規模シティマラソンだ。NY,ロンドン、ボストンなど世界の主要都市で行われている国際的なマラソン大会は、グローバル都市としての発信力そのものだ。国内初の東京マラソンも参加者3万人を超え、定着した。次は大阪だとの発想はよい。数か月前、大阪府関係者から、「高速道路でのマラソンはどうか」と問われた。これはマラソンを走ったことのない人の発想だ。沿道の市民との触れ合いや走りながらその土地の文化、伝統を体で感じるのが大事なのだ。それがNYマラソンを体験した者としての指摘であった。さすがに今回の発表ではマラソンは一般道、自転車レースは高速道路で、となった。ポイントは国際性である。日本人のタレントや女子アナの参加で話題を作ってもグローバル都市としての発信力に意味がない。アジアなど海外からの参加者で特色を出してもらいたい。そのためには、レース当日だけでなく、前後の時期にさまざまな文化、アートイベントも同時開催することだ。海外から来て滞在する人々に都市の魅力をいかに演出できるか。それが国際都市としての競争力だ。

*出所の記載がないものは新聞のコラムとして寄稿したもの