成長戦略に求める
2009年10月30日
国交省が観光、航空などの成長戦略を議論するため、有識者会議をスタートさせた。分配論が目立つ民主党政権の中で、大臣の肝いりで成長戦略を議論するのは大歓迎だ。ただ来年6月に報告書をまとめるという。もっとスピード感が欲しい。かつて安倍内閣でアジア・ゲートウェイ構想が出された。そこで既にアジアの航空市場の自由化による航空会社の競争力強化、格安航空会社の就航促進、羽田の国際化の加速などが指向されている。また同じような議論で時間を浪費してはならない。やるべきことは見えている。これまでの問題は報告書ばかりで実現されなかったことだ。アジアの物流、人流は急激に成長している。アジアでも格安航空会社が欧米のようにアジアの空を席巻するのも時間の問題だ。このままではアジアのゲートウェイ(玄関口)どころか、裏庭になりかねない。
また国交省の所管の産業だけで議論するのも霞ヶ関の縦割りを抜け切れていない。観光だけでなく、留学生誘致、外国企業誘致なども含めて、「ヒトと企業を引き付ける対外マーケティング」としての発想が必要だ。役所の所管ごとにバラバラにやっていては国際競争で見劣りする。必要なのはスピード感と複合戦略だ。
*出所の記載がないものは新聞のコラムとして寄稿したもの
