中国株式会社
2010年2月27日
急成長する中国市場は日本企業にとってビジネスは難しくリスクが大きくても成長のためには無視できない。その際、業種は違えども共通する課題があるようだ。
中国でのビジネスは人脈が欠かせない。特に大事なのは政府との関係だ。中国は日本と比較にならないくらい官の力が強い。中国では純粋に民間のビジネスというのはあり得ない。いわば政府と民間が一体となった「中国株式会社」だ。しかも中央政府と地方政府の間で人事異動があったり、地方の国有企業の親会社が北京にあったりで、中央と地方の両面を面的広がりをもって見る必要がある。その際、中国共産党のヒエラルキーを理解していないと、人的関係、権限関係を見誤る。
規制や規格の内容もビジネスを大きく左右する。規制当局への働きかけも欠かせないが、この点で日本企業は全般に欧米企業に比べて見劣りがする。中国の省エネ基準が自社の製品規格に合わず、競争力で劣後する結果を招いている分野もある。規制や規格を中国当局が決める際に、事前に意見を求めてくるような日頃の関係を作ることも大事だ。このような関係は一朝一夕にはできない。早晩欧米企業のように現地トップに中国人を置くことも必要になろう。
*出所の記載がないものは新聞のコラムとして寄稿したもの
