スポーツの原点回帰
2008年5月14日
今、新潟と北海道が熱い。変革期を迎えたスポーツビジネスだ。企業から地域へと流れが変化している。長年プロスポーツは特定企業の広告塔としての役割を担ってきた。コストも広告費で処理され、いつまでもビジネスとして自立できない歴史であった。それが最近、地域に根ざしたビジネスモデルに大きく舵を切っている。先導役が新潟だ。サッカーで成功した手法をバスケットなどにも展開している。県内各地に張り巡らされた後援会組織に1万人を超える個人会員が参加し、200以上の中小企業が「おらが街のチーム」をバックアップする。
北海道も盛り上がっている。「日本ハムのチーム」ではなく、「北海道のチーム」だ。多数の地元企業が出資し、それが公表されている。選手も地元小学校への訪問は当たり前だ。今や北海道で最も認知度の高い全国ブランドだ。
これらの背景はいずれも新潟、北海道という地域社会での互助の精神だ。それはスポーツ以外の世界でも見られる、これらの地域の特色だ。それが期待できない東京は例外的だ。東京ベースのチームはビジネスモデルが違う。元々スポーツは都市対抗、地域対抗が原点であった。やっと地域密着型の原点に帰ってきたのだ。
*出所の記載がないものは新聞のコラムとして寄稿したもの
