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「地域」

菅内閣の地域成長戦略

地域/ 記事・論文 2010年6月13日

 菅新内閣が発足した。政治ドラマとは別に、政策の行方が気になるところだ。まずこの新内閣が取り組む仕事は、間近に迫った参議院選をにらんだ戦略だ。鳩山政権の下でのばらまき批判を意識して、前向きの成長戦略をうまくアピールしようとしている。この成長戦略は鳩山政権下で検討されてきたものではあるが、打ち出すタイミングが新内閣発足直後となるのは幸運だ。特に戦略特区構想は、積極論者の仙石国家戦略相が内閣の要の官房長官として実現させていくだろう。地方でも大阪、福岡、愛知などで期待が高まっている。

 問題はその中身だ。本当に「戦略的」なものにするためには、そもそも県単位の発想から脱皮する必要がある。これまでの構造改革特区は自治体毎の細切れで、広域性が欠如していた。これでは国際的な視野での戦略性は出てこない。東アジアでの地域間競争を考えた単位で取り組まなければならない。具体的には、関西は大阪、神戸、京都の三都市、北部九州は福岡県、福岡市、北九州市、グレーターナゴヤは愛知、岐阜、三重の三県がそれぞれ一つの経済圏のプレーヤーとして「毛利の三本の矢」になれるかである。場合によっては、北部九州は大分、グレーターナゴヤは浜松、飯田も入るだろう。県単位ではなく、県境をこえた複数の市町村の連携が重要な構成要素になる。形式的な行政単位ではなく、経済実態を見据えた体制で取り組まなければ競争力につながらないことにそろそろ気が付くべきだろう。

ソーシャル・ビジネスを考える

地域/ 記事・論文 2010年5月22日

今、ソーシャル・ビジネスに向かう若者が増えている。営利目的の企業と違った生きがいを探したい。かといって無報酬のボランティア活動では生活ができない。そこで社会性と事業性を併せ持つ世界に引き寄せられる。社会との関わり方も多様であってよい。政府も「新しい公共」の旗を掲げて支援を模索する。官の肥大化へのアンチテーゼでもある。地方では税収不足に悩む自治体が行政サービスの低下を補う役割も期待している。 » もっと読む

「違和感あるアジア内需論」に違和感あり

地域/ 記事・論文 2010年4月10日

本日の日経新聞に標題のコラムが掲載されていた。筆者にご無礼かもしれないが、どうもアジア内需論の正しく理解のもとでのご批判のようには思えない。そこでアジア内需論の内容を確認しておきたい。
まず、正しくは「東アジア内需論」とすべきだろう。私自身、3年前から「東アジアは内需」と言ってきて、拙著「メガ・リージョンの攻防」にも書かせていただいた。

最近の東アジアでは所得水準の向上とともに » もっと読む

ハイパー中枢港湾を考える

地域/ 記事・論文 2010年4月8日

日本で1~2港を選んでハイパー中枢港湾に指定する選定プロセスに入っている。上海、釜山、シンガポールなど東アジアの港湾の熾烈な国際競争の中で、全く存在感がない日本。アジアの拠点港を目指して集中投資すること自体は当然で、遅きに失した感もある。
同じせりふは6年前にも語られた。当時、同様の危機感から3か所(京浜、阪神、伊勢湾)のスーパー中枢港湾を指定して集中的に整備してきたはずだ。しかし事態は一向に改善されなかった。そこで今度は「スーパー」を上回る「ハイパー」ということだが、そもそもこの6年間の3か所の対応が甘かったということではないだろうか。いくつかの問題点を指摘したい。 » もっと読む

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